財界から見放され一気に大勢がきまる
ジャニーズ事務所は8月29日の自社依頼の調査報告書が出て以来、
CMドミノが起きてテレビ業界からジャニーズ事務所のタレントを
一掃しようという流れになり一気にカタがつきました。
これは、調査報告書の結果を固唾をのんで見守っていた企業群があり、
とりわけ、世界のトヨタはどうするのか動向が注目され、
トヨタも厳しい態度でのぞむとわかったため、大勢が決しました。
スポンサーがつかないとなるとテレビにはもう出れません。
テレビに出られないとなると人気も出ず、CDも売れずコンサート集客ができません。
財界3団体(日本経済団体連合会、日本商工会議所、経済同友会)の意見
は経団連のトップがタレントに配慮しようとやや遠慮ぎみでした。
しかしそのほかの2団体のトップは揃って厳しく児童虐待を非難しており
ほかの企業群をけん制するには十分な効果がありました。
それに加え、全国銀行協会、日本取締役協会のトップがそれぞれ人権に配慮
するように勧告するなどし、財界としての動向は固まりました。
おわったと思った瞬間はいつか
ジャニーズ事務所が再発防止特別チームによる調査結果を発表した日です。
あの日、実質的にジャニーズ事務所がおわりました。
3月18日、BBCから「J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル」が発表されるも黙殺します。
発表までの取材も完全拒否で非常に不誠実な対応に徹します。声明も出しません。
4月12日、カウアン岡本氏の外国人記者クラブでの会見からそれを受けて
5月11日、ジャニーズ事務所はしっかり対応して欲しいと、
女性発起人が1万6,000筆の署名を提出したことでジュリー社長は泡を食います。
ハチの一刺しであるカウアン岡本氏のタダの告発は、BBCの記者モビーン氏の
しつこい取材と同様に無視しておけば事足りると高をくくっていたら、
予想外の「身内」であるはずのファンからの突き上げの一突き、
これが一番効きました。
BBCの記者モビーン氏いわく、これまで取材で何度も事件と向き合うチャンスは
あったはずなのに、何度取材して応じるように呼び掛けても無視されていたそうです。
それはすべてジュリー社長の意向でした。
そしてとどめの調査報告結果、思いのほか専門家による
再発防止特別チームが「仕事」をしてしまったため、
言い逃れができず、引導を渡される羽目になりました。
ジュリー社長が最初についた嘘がすべての表れ
これらの告発、署名活動の「反逆行為」を受けて一番最初に声明を出した
ときが致命的でした。
「叔父が性加害行為をしていることを全く知りませんでした」
とシラを切ってしまったのです。
それを聞いてすぐに、元ジャニーズの長男たるマッチ(近藤真彦氏)が
「知っていた、知らないかではなく、知ってるでしょ、と」
暗にそれは嘘だと暴露しました。
マッチは重鎮でした。すべてを知るタレントの一言は皆を納得させるに十分でした。
ここでついた嘘が調査結果の性加害を積極的に是正しなかったこと
と矛盾しないとみなされ、CMドミノ、社長辞任勧告につながります。
ジャニーズ事務所からするとまさか追放したマッチまで反乱に加わるとは…。
そうこうしているうちにジャニーズ性加害問題当事者の会も結成され
反乱の火種は燃え上がり、「鎮圧」に失敗します。
それまでなら苦も無くもみ消し、潰してきた反逆の芽、
今回は海外から英国BBCと国連、国内から複数の顔出し告発者と
立て続けに来たのでにわかに雲行きが怪しくなってきました。
北公次氏をはじめとし、木山省吾氏などが必死に
書いてきた告発本の数々がついに実を結ぶ日がやってきました。
早い段階で店(ジャニーズ事務所)をたたむ算段をしていたのでは
ジュリー社長はカウアン岡本氏によればパニック障害の兆候があると言っており、
それは今回の手紙でも自身で書かれていました。
元々引き継いだ事業をやっていただけで、人をあつかう芸能界は自分には難しいと
感じていたようです。ビデオで声明を出した頃から社長をおりたいと言っていたと
言われており、この結果は予想通りともいえます。
隠ぺい体質の事なかれ主義の人だったことは間違いないのですが、
本人はそこまで打たれ強くなく、早い段階で白旗をあげたことで
業界第一位の超巨大企業、ジャニーズ事務所はあっけなく数カ月で61年の
幕を閉じることになりました。
【メルカリ】
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