堀江貴文氏の著書は多数ある
堀江貴文氏の著書は多数あり、時期とともに書く内容も変わってきています。
その中でも自伝的要素の強い「我が闘争」(2015年)を手にしました。
彼については賛否両論あるかと思いますが論点は「そこ」ではありません。
このブログでは著名な経営者やその方の著書についてとり上げることは今後もします。
それを読めばその人の考え方や生き様を学ぶことができるからです。
普通の人が読んで読み飛ばしそうなところが一番印象に残った
彼はインターネット黎明期に事業を立ち上げ、勢いに乗ってM&Aを繰り返し
最後はお縄になってしまうという強烈なストーリーを描きました。
賛否両論出てくるのはこのへんの彼の行動や出来事についてでしょう。
しかし、この本では幼少期から青年期、
事業を立ち上げる前のことが克明に描かれています。
高校時代に男子校の超進学校で、
「まったくモテないどころか、出会うチャンスにも恵まれなかった僕は、
世の中には男女がほぼ半々の割合で存在することが信じられなくなっていた。
一生彼女ができないかもしれないと恐怖に戦(おのの)いた」
ところから始まって、
大学時代にとある女性とデートをして、
「しかし、ここで不思議としか言いようのないことが起こった。
数日後、友達経由でその子が僕を気に入っていると聞かされたのだ」
ここで一番印象に残ったフレーズが飛び出します。
「僕を気に入ってくれる女の子がこの世界にいるなんて!」
ここがこの本の一番のクライマックスだと思いました。
華々しい成功体験記だけが必ずしも印象に残るわけではない
彼の著書ではインターネットという鉱脈を掘り当てたことと、
拡大路線にのって勢いよく上場させたことやその後の不祥事ばかりに着目されるのですが、
一番の原点は私が印象に残った場面にあります。
人間として異性に好かれるということと、それに感激すること。
一番大事なこの部分がないとその後のストーリーも全く映えなかったでしょう。
そういう人間味のない人であったらなんの魅力も感じなかったと思います。
まとめ
彼は残念ながら件の彼女とは結婚されていませんが
その時の体験は今でも鮮明に覚えているはずです。
その時のときめき感というのはある意味仕事よりも大事な感性
なんじゃないでしょうか。
今まで何人もそういう感情、感性を無理に封印している人を見てきました。
ある人は資格試験などのやりたいことと引き換えに、
ある人は自分に合う人を探すのを早々に諦めて趣味に走ってみたり、
そうではなく、今からは自分に正直に生きてみましょう。
編集後記
今日から寒波がくるそうです。風邪に気を付けましょう。
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