今、国公立大学に入るのがとてつもなく難しくなっている

共通テストの英語の極端な難化により敷居が一気にあがる

ひと昔前の入試では、難関私立大学の英語は難しく、

センター試験は比較的良問で解きやすく、簡単だと言われてきました。

ところが、ここにきてとうとう逆転現象が生じてきてしまいました。

令和6年の英語のリーディングの問題、

問題文だけで40ページありました。

その前の令和5年も39ページです。試験時間は80分です。

これは1ページあたり読むのに約2分しかかけられ

ないことを意味します。

内容も単語帳ターゲット1900をくまなく覚えていないと太刀打ち

できず、知らない単語も出てくる標準レベルに仕上がっています。

文章はものすごく吟味して選んで問題作っている印象です。

有識者の評論も、英検1級をもってる講師が解ききれなかったりと

プロでさえも難しい芸当を要求してきています。

昔のセンター試験時代の約1.8倍に分量が増加していると言われています。

そしてリスニング、こちらも配点が100点に増加されています。

リーディング100点、リスニング100点となっていて

リスニングの重要度はあがっています。

共通テストの英語は97%の国公立大学が必須科目にしている

国公立大学を受験しようと思ったら、推薦枠でない限り

英語が必須とされています。英語なしで受けられる国立大学は

ないことはないですが、ほんの数校です。

数にしていうと国公立大学186校のうち前期たったの7校、

3%です。残り97%の国公立大学は英語が必須です。

こうなると、回避することは実質的に無理です。

ヒアリングが最大の障壁

私が受けている頃はこのヒアリングがまだない時期だったんです。

10年後ぐらいからヒアリングが始まったと聞いて

受験生を相当可哀想に思ってました。

なぜなら、普通の高校生にとって英語は難しくて読むこと

すらできないのに、外人がスピーカーでしゃべるの

を聞いてもわかるわけないだろうという単純な感想です。

そのヒアリングが加増されて100点配点となった今、

ヒアリングのせいで英語相当低い点とる人続出するだろうと

当初はヒアリングがブレーキになると思ってました。

英語の難化が意味する物

このように、ヒアリングが英語の半分の配点を占め、リーディングも

問題の分量増加によって難化すると、ほとんどまともな点数をとれなく

なってしまい、国公立大学を諦める人が続出します。

しかも英語は1日目です、受験生にダメージを与えるには最高の

状況でしょっぱなから出鼻をくじいてきます。

こうして、英語が難化するとその対策に相当な

時間をとられます。特に英語は科目の性質上、毎日の

地道で反復学習が要求されます。だから必須なのです。

かといって受験は英語だけをやっていれば

なんとかなるものではなく他科目もそれなりに重要になってきます。

しかしその時間が大幅に削られることになります。

英語の難化は他科目に影響を及ぼし、他科目の対策難度も

あげることになるのです。

ヒアリングが現時点で私立大学で課せられてないので

私立大学へ受験生が難民のように逃げ出す現象が起こるでしょう。

英語以外の得意科目で巻き返すしか国公立大学には入れない

こうした厳しい受験環境の中、ごく一部の英語が超人的に

得意な人以外は他の得意科目で巻き返すしか

国公立大学に入ることは難しくなるでしょう。

ダメージを最小限に抑える点をとる必要はあります。

私立文系でいえば、英語は最重要科目でそこで失点した場合、

配点が高いので巻き返すことはほぼ不可能と

いわれており、浪人を意味していました。

つまり、国公立大学のどこの学部に行こうと思っても

英語で致命的にしくじると巻き返しきれない可能性も高く、

私立同様のことが起こり浪人しないといけなくなります。

英語対策として有効なことはなにか

こうなるともう、速読勝負になってきているので、早い時期から

毎日英語対策をするしかないです。毎日長文を読み込む。

ヒアリングも毎日やる。それしか太刀打ちできません。

幸い、英語の問題から文法や発音アクセント問題が消えています。

ひたすら、長文をストックして毎日音読する。これが有効です。

その長文は共通テストそのものの過去問が最も有効で、次に

予備校が実施している模試の長文をピックアップします。

センター試験や共通テストの英語の長文はものすごく良質な

英文を用意してくれているので使わないと損です。

模試の中からも良い文章を切り抜いてノートに貼って毎日

読むことが一番でしょう。かなり地道な作業です。

ヒアリングについては調査中です。

まとめ

どうしてそこまでして国公立大学に行った方がいいのか。

それは強力な信用が得られるからです。

去年、ある漫才大会で漫才師がでて話題になった時、

「国立大学卒」という見出しが

つけられていました。

国立大学卒「見せ算」さや香・新山の経歴に納得「予備校の先生向き」「授業みたい」身ぶり手ぶりで解説(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
お笑いコンビ・さや香・新山と石井が24日、漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2023」に出場。最終決戦で披露した「見せ算」のネタがネットをざわつかせている。  「見せ算」は四則演算をアレンジし

漫才とは本来関係ないはずなのに、この人頭がいいんだぞと

見出しがついているわけです。

今後もおそらく、そういうことが起きます。

なにかのニュースで人がとりあげられるとき、肩書として

書かれるはずです。

今後は今まで以上に国公立大学に付加価値がついていく

でしょう。なぜなら、昔よりも難度がはるかに高くなって

入るのに相当な努力がいるからです。

高校から現役で国立大学に行く方法(前編)

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