税理士事務所経営の失敗を避けるために意識すること

事務機器の勧誘に乗らないこと

先日、営業電話がかかってきて、コピー機のリースをしませんかとのことでした。

この時、返答の仕方を間違えたため、結構長時間にわたって営業されてしまいました。

すでにどこかのコピー機のリースしてますかと聞かれたので、

これ幸いとばかりに断るためにはいと言います。

すでにリースしていたら営業のかけようがなかろうと思ったからです。

しかしこのパターンの返答のためにマニュアルを用意してあるらしく、

コピー機のリースをしていても大丈夫です、お得な金利で

乗り換えることができます、と言い出すんです。

間に合ってるのでいいですと言ってもかなりしつこく

営業してきて、シャープのコピー機だと言っているのを

聞いて思い出したことがあります。

以前在籍した事務所がこのリース機を使っていた

以前このシャープ製のコピー機のリースをしている会計事務所にいて

そこの古参の事務員がいうには

「コピー機のシェアはリコーが圧倒的に占めています。

シャープって珍しいと思うでしょ、実はこれあまり性能が

良くないんですよ。紙もよくつまるし」と言っていました。

営業をかけられて事務機器をリースすると性能など関係なく

長期のローンを組まされてしまうのです。

つまり2流品がリースの営業品として使われているわけです。

どっちにしても個人経営ではコピー機のリースは必要ありません。

経営に失敗しているところほど、勧誘に負けている

件の事務所は経営に失敗して、備品が全く買えないほど貧困にあえいでいました。

そういう事務所ほど、いろんな勧誘に負けて必要のないものを無駄に

リースしていました。全く必要のない有線にも加入していました。

その有線を職員一致でいらないから削減しようと提案するも、

いいじゃないか音楽くらいと言って所長に却下されました。

税理士事務所経営の極意はお金をかけないこと

昔、大学の先輩に税理士事務所を経営するのは

ほとんど元手がかからないと言われました。

パソコンと机とコピー機さえあればできる仕事だとのこと。

ただ、ここに落とし穴があって、そのコピー機を超高額でリース

すると元手はかかってしまうわけです。

パソコンも、会計ソフトメーカーがソフトと抱き合わせで売る

2流品のものを高額でつかまされると元手はしっかりとかかります。

税理士にとっての元手とはなにか

では税理士にとっての元手ってなんですかというと、

長年かけて習得してきた知識と経験なのです。

専門学校に払ってきた膨大な学費、かけた年月がそれにあたります。

試験勉強を通じて体に染み込ませた知識、実務で過酷な職場

から苦しみながら盗んだ知恵、知識がそれにあたります。

ここにかなりの先行投資をしているのです。

開業してからも年間の税理士会費や最低限の会計ソフトは必要です。

そのリース代も元手ですが、

それらを使いこなすために時間をかけ習得した熟練度、

新しくクラウド会計導入を試みた費用、労力が

目に見えない元手としてかかってくるのです。

まとめ

勧誘電話がかかってきたら、たとえそれがいい話に聞こえても

一度は税理士などに相談してみましょう。

当の税理士が勧誘に負けていては世話はないのですが、

しっかりとした堅実経営のひとり税理士なら

経営の極意を提案してくれるでしょう。

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