税理士を変更する時のタイミング

自分のために尽くしてくれなくなった

 フリーランス、社長にとって長年つきあってきた税理士を変えるのには相当な理由があります。最も大きな理由が自分のために尽くしてくれなくなったことでしょう。

 ある社長に銀行と顧問税理士が結託して補助金の申請をさせようと持ちかけました。経営計画申請書などの手間のかかる書類を書くことになって、その会談の最中税理士にもキックバックがいくことになっているのを知って激怒したという話があります。

社長のためではなく、税理士の実績のために動かれると依頼する意味はないわけです。

 他にも給付金がおりる可能性があるのにその検討すらしてくれないパターンもあります。本業で儲かっているのだから○○万程度の給付金は貰わなくていいでしょうと勝手に判断されたりすると非常に困るわけです。

担当者がひがみ根性の持ち主

 担当者の中には仕事に私情を持ち込んで、顧問先が儲かっていると嫉む、ひがむ人がいます。

実際に執事は番頭のもとで仕事をしていた時、番頭が社長の給料が自分の10倍以上なのをみて

「コイツ、え~の~(広島弁)」と言って嫉妬しながら仕事をしているのを見ました。

自分だったらこういう人に見てもらいたくないなと心底思いました。 

 このように、人間は育った環境により人格性格が形成されるので、できる限り性格面を重視して選びましょう。

人は人と完全に割り切る税理士に頼まないと駄目

 自分の境遇と比べて嫉む、ひがむ人に頼むとその精神が根底にあるので最終的に社長のために働いてくれなくなります。肝心な時に力になってくれないのです。むしろ足を引っ張ります。

 なので税理士はある程度その人本人が富裕層出身か、育ちのよい人、親身になってくれるけど人の給料の金額には全く興味がないという人じゃないと向いていないと思います。

高齢化、廃業リスクがある

 平均年齢60代以上の税理士業界は税理士自体の高齢による実質的な引退、廃業リスクもつきまといます。できるだけ社長と年齢は近いほうが望ましいでしょう。

 ただ、税理士の場合は仕事柄、年齢がモノをいう場面もあります。年齢と経験値が比例している人を選びましょう。

税理士を変えるタイミング

 長い付き合いの税理士を変えるにはそれなりの原因がマグマのようにたまっているはずです。その頂点に達した時は迷わずに変えましょう。その時こそが変えるタイミングです。契約にもよりますが決算がまだ来てない場合でも大丈夫です。変える分には早い方がお互いの為です。

まとめ

 地方では税理士をいったん依頼すると数十年同じ人になっていることがよくあります。しかし、サービス業の中ではこういう長期間の付き合いは稀な方だと思われます。

 これは税理士との関係が良好だから続いていたわけではなく、変えるのが面倒だったり、他の税理士を知らないだけだったりします。実際に顧問税理士の顔も見たくないという社長は世の中にいます。

なので税理士は関与が続いていることにあぐらをかかないようにしましょう。 

 税理士を決める決め手は人間性です。ほかに良い税理士がいればいつでも変えたいと思っている人は多いと思います。そう思ってる今がそのタイミングです。今からでも変える先はリストアップしても良いかもしれません。

編集後記

だいぶ寒くなってきました。寒い日はぜんざいに限ります。

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