平成のオモシロ会計事務所を経験して

軍隊系の事務所で経験した奇妙な体験

  • 社訓の唱和を大声で行う

 毎日毎朝全職員で唱和します。お前も早く暗記して立派に言えるようになれと発破をかけられます。海外では「シュプレヒコール」といってこういった行動をするのはネガティブな団体と捉えられます。辞めたら3日とたたず忘れます。

  • 3分間スピーチがある

 輪番制で1週間ずつ回ってきます。適当にしゃべれと言われるも仕事と関係のないことをしゃべると怒られます。

  • 寺の坊主の説法を全員で聞きに行かされる

仕事と無関係のあさっての方向の説法をみんなで雁首並べて聞きに行かされます。

  • 電子日報のピンポン大会が毎日開催される

 電子日報を提出すると上司が重箱の隅をつついて修正を要求してきます。それに対して再提出をするとまた打ち返してきます。終わりのない電子日報でのラリーを通して上司とのピンポン合戦がいやおうなく上達します。

  • 暖房の温度を上げてくれない、ひざ掛け毛布も許可しない

 厳寒の冬に暖房を18度に設定し全職員を寒がらせます。今ならパワハラに近いですが、仕事ができるベテランにならないとひざ掛け毛布も認めないと言ってきます。

  • お客様から上司の監査の態度が横柄だと聞かされる

 会計士の上司が監査法人時代の監査してやるという昔からの悪癖が抜けず、上から目線で顧客と接するので評判が悪いです。その不満を後で顧客から担当者に愚痴られます。

  • 無料相談に行ったらその日の給料は引かれる

税理士の義務である無料相談に行くとその日は穴をあけたと欠勤扱いにされ給料を差っ引かれます。

  • 残業は晩御飯なしで続行させられる

 残業は想定されていません。したがって食わせる晩飯はありません。時間も取りません。社員はいないことになっています。深夜までのご飯抜きの罰ゲーム残業が繰り広げられます。

  • 手書きの日記をつけさせられる

毎日の日報とは別に手書きで日記帳をつけさせられ、上司に添削されます。まるで小学生の気分です。

  • 私語はいかなるときも厳禁

 仕事の合間でほっと一息、談笑をしていると所長が突然近づいてきて仕事に関係ないのなら静かにしろっと一喝してきます。

  • 新入りなんだから態度で示せと始業1時間半前出勤を強制される

 新入りは特別指導のために始業1時間半前に朝早くから出勤させられます。時間外はつきません。明らかにパワハラです。

  • うちはいい意味で北朝鮮とうそぶく

 一糸乱れぬ統制がとれた職員をみて所長が不気味な笑みを浮かべます「うちは…いい意味で北朝鮮になった」と。このセリフに背筋がゾッとしました。

まとめ 

 ちょっとした中規模の会計事務所となると軍隊化してきます。これは人数が増えてくるとルールを作って人を管理する必要が出てくるからです。所長の性格がダイレクトに組織に出ます。所長が軍人気質がある場合、かなりの窮屈を感じるでしょう。なんらかの間違いでそういった組織に入った場合、短期間の修行だと割り切って兵隊に徹しましょう。

 以前書いた昭和系の事務所と双璧をなすアクの強い事務所です。違った意味でどっちもいい味を出しています。後から振り返ると、今の幸福感が半端ないです。

編集後記

TACの斎藤先生の本を読みました。偉大な経営者だったのでまた記事にできたらと思います。

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