証券会社の担当者の口車に乗らないこと
最近、身の回りの人などが金融商品がらみで打撃を受けているケースが多いです。
証券会社の社員からのアドバイスを鵜呑みにすると大やけどを負います。
彼らは次から次へと様々な金融商品を勧めてきます。
日本の株式、米国株投資信託、仕組み社債、新興国の通貨など、
こちらの運用方針などほとんどおかまいなしです。
これはなんでかというと彼らは商品を売りつけることが
目的なので、それを買った人が損をしようが得をしようが一切関係ないからです。
これは今までずっと運用益が出てきたから今後も期待できますと、あたかも
未来を読めるかのように巧妙に言葉巧みに話し、購入させようとしてきます。
少しでも利益を出したい人はついそれに引っかかってしまうのです。
でも冷静に考えてください。誰にも相場って読めるわけがないんです。
まだ金融商品の知識が浅いうちは、詳しい友人などのアドバイスに
耳を傾けましょう。
証券会社から勧められたトルコリラの債券を断ったこと
5年前くらいに、証券会社の社員がトルコリラの債券を勧めてきました。
相場が右肩下がりなのにもかかわらず、今が底ですと言うのです。
なにをもって底がわかるのか知りませんが、ネットで調べたところ、
トルコリラはミイラ取りがミイラになる可能性が高く、
手を出すと危ないとされていました。
案の定、2018年当時20円だったトルコリラは今2023年6.98円まで大暴落しています。
発展途上国の通貨はドルなどに比べてかなり弱いことで知られています。
これは経済基盤が安定してなく、債務超過のデフォルトに陥る危険性が高い
ことを意味しています。
トルコリラ、南米のペソ、ブラジルのレアルなどを組み込んだ債券は利回りが10%超で
一見魅力的なのですが、その債券自体の価値が激減するので利息を貰ったところで
大損する仕組みになっています。
新興国関係の通貨、FX、為替がらみ仕組み社債等の金融商品はまず買わないことが鉄則です。
これと一緒で米国株式、米国投信など、相場や動向が遠隔地にあって読めない商品には
できるだけ手を出さないようにしましょう。海外のものはかなりの上級者向けの商品です。
なぜかというと為替変動があることプラス、相場の値動きがあるからです。
特にレバナスなどのレバレッジなどがかかった投信は短期で売り抜けなければならず、
相当ハイリスクな商品と認識しておきましょう。
仮想通貨やNFTなどの新しい金融商品には要注意
仮想通貨は主要な国から公式な通貨としては認定されていません。
かなりの投機性があるもので、上がる時は凄まじいのですが、下がる時も一気に下がります。
日本での税制上の優遇措置もなく、利益には50%の税金がかかるし、
損失が出た場合には繰り越せません。
仮想通貨の市場と通貨の種類もたくさんあるので、それを売り買いすると
確定申告がかなり複雑になり、それを受けてくれる税理士も限られてきます。
仮想通貨が上り調子の時にてっぺん付近で買って大損をする人や、
それ以外の理由で打撃を食らう人もたくさん出てきています。
NFTについても相当懐疑的にみるべき
あのどうみても価値があるとは見えないデジタルアートに価値をつけて
ババ抜きゲームみたいなことをしている人で大損を食らった人がいます。
急成長したデジタルアート市場のアートの価値が高騰するのを見て、
飛びつく人が多く、その多くは高値つかみをして最後は大損に終わっています。
つい先日も、NFTについて熱く語っていた人がいました。
こんな未来のある素晴らしい市場はないといって知人の口車に乗って
大金を突っ込みました。どうみてもただの落書きにしか見えない
下手くそなデジタルアートにそんな価値があるとは思えなかったのですが、
案の定、デジタルババ抜きにはめられて大損をし、
二度とその話題を口にしなくなりました。
まとめ
証券会社からの勧誘で米国株投信で大打撃を食らった人、
仮想通過で大打撃を受けた人、
NFTで大打撃を受けた人がいます。
再起不能の致命傷になって事実上の退場になりました。
私も金融商品を研究していますが、安全な金融商品などありません。
世の中のニュースでは投資詐欺に引っかかる人がかなり多いです。
つい先日も4%超の利回りをうたって資金を何千億もあつめて破綻した事件がありました。
証券会社の過剰な勧誘、仮想通貨、NFTもそれと同じくらい
一発で個人を破滅させる力を十分もっています。
投資詐欺に引っかかったのと同じ効果を受けているわけです。
欲にかられてこのような合法的な投資詐欺に引っかかる人が多すぎます。
投資に迷った時は信頼できる税理士に相談してみましょう。
きっと良いアドバイスをくれるはずです。
最近の出来事
インボイス登録制度について最近よく質問があります。
その場合は税理士に必ず相談をして適切なアドバイスをもらうようにしましょう。
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