テレアポや飛び込み営業はなぜ失敗するのか③

大航海時代

自分が営業することに違和感を持たない

 日本では幕末や明治期、ヨーロッパに幕府や明治政府から使節団(役人、武士)が派遣され、当時のヨーロッパ諸国から様々な制度や発明品を取り入れようとしたそうです。その時、使節団の人々が一番驚いたのがヨーロッパの王様が自分の国の特産物の売り込みをかけてきたことだといいます。

 当時日本では商人の身分は低く、訪問先の王室がよもやそういう話(商談)をしてこないだろうと思っていたそうです。これは当時のヨーロッパでは産業革命が起こり、自国の工場で生産した大量の商品を世界各国に売る貿易の成否が国の趨勢を決めていたことが影響しています。つまり、王様が営業が最も重要であると認識していたからにほかなりません。

 IT革命が起こった今、どういう立ち位置であれ、日本でも独立していれば営業は真っ先に取り組まねばならない問題なのです。

営業は自ら開拓しよう

 当初、営業の仕方もわからない、人脈も全くない状態で、途方に暮れていました。そこで、知り合いである、ある女性経営者にあちこち紹介してもらおうとしました。顔が広いその人を頼ったらきっと上手くいくと考えたのです。

 ところが、しばらくたった時、そんな考えを見抜かれたのか、「自分で人脈を切り開いて営業しなさい。人の人脈に乗っからないほうがいい。自分でやると失敗したところで誰にも迷惑をかけないのだから」と諭されました。

 考えてみればその通りです。紹介者の人脈はその人が長年かけて築き上げてきた所有物みたいなものです。なので、それを頼りにすることはやめようと思いました。全て頼るものがなくなった中、自力での打開策が思いつくものです。

営業先は選ばない

 営業開始当初は営業先を無意識に選んでました。立派な門構えがある綺麗な会社。そういうのばっかりにいってました。門構えが立派な会社=まともな会社というイメージがあったのです。

 ある時、土塀がはげかかった見るからにボロい家があり、これはやめとこうと一瞬思ったのですが、いやいや、一応営業かけようと思い立ち、意を決して飛び込みました。すると中で忙しそうにしてる土建屋さんがいてアポをとれて最終的に契約できました。無作為に飛び込みしてる中で奇跡的に決まった1件でした。このことから、先入観を自分で壊す作業は大事だと身をもって経験できました。

まとめ

 ノーベル賞の発明でもたまたま、偶然が偉大な発見をもたらすことが多いそうです。ですが、それは実験を繰り返していないと起こりえません。営業は地道でともすると面白くないことも多いものですが、たまたま、偶然をモノにしていきましょう。自分が主体的にやる、自分自身が開拓者となってフロンティアスピリットを発揮することによってのみ、道は開かれます。

編集後記

 最近一日がたつのがとても速いです。このブログでは自分の経験談をもとに、歴史の逸話を引き出して読んで面白い記事をどんどん提供していく予定です。特に歴史は好きなジャンルですので、いろんな逸話、小話を織り交ぜることができると思っています。歴史好きなことがまさかここで役に立つとは思いませんでした。おっ!という発見を伝えていけたらと思います。

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