千円札の両替をして経験したお客様のして欲しいことを察知することの大切さ

千円札と千円札の両替を依頼されたこと

以前病院に勤務していた時の話です。

ある時、患者さんが私の会計窓口に来て、

「この千円札10枚を千円札と両替してください」

と言ってきました。

「?」と思ったのですが、病院はいろんな患者さんがいます。

おそらく精神科(今は心療内科)にかかっている方だと思ったのですが

私は黙って千円札を預かって手元にある両替用の千円札と両替して

彼に渡しました。

そうすると喜んで彼は帰って行きました。

相手から言われた時に「もう千円札に両替されていますよ」

と言ってしまったら彼はおそらく大混乱したことと思います。

もしかしたら手持ちの千円札を違うナンバーの千円札に変えたいだけだったのかもしれないのです。

税理士も相手のして欲しいことを察知する能力が求められる

昨今、メールやオンラインでの仕事をしていますと、

相手が伝えたいことをきちんとくみ取ることが大事になってきます。

対面でない場合、こういうことを聞いているのだなとこちらが

推測して対応しないといけません。

まさに推定簿記の世界です。

推定簿記は数学の虫食い算と似ていて与えられた数字から推定するのですが、

実務の世界でもこれを応用する思考回路が求められます。

地方税の電子納税の複雑さを疑問に思われる

過去にあったことで、お客様に地方税の共通納税システムのダイレクト納付の申し込みは

固定資産税の納税システム(固定資産税のお引き落とし)と連動してる

と思われたことがあります。

しかしながら、同じ市役所でも固定資産税の納付と

法人市民税、法人県民税のダイレクト納付はそもそも種類が違うので別扱いだと

役所が教えてくれました。

でも、そんなことはお客様にはわかりません。なぜ同じ役所なのに、

固定資産税のお引き落としの申し込みをしたら、その情報を使って一度で全部

税金関係の引き落としができないのかと不思議に思うわけです。

こういった疑問をお客様からのメールの文面から読み取り、役所に電話して違いを聞き、

ダイレクト納付と固定資産税の引き落としは別物なんですよと説明することが求められます。

ある程度仕組みを知っていないと何が疑問かすら把握できないことになる

上記の件では、電子納税である地方税の共通納税システムを正しく理解していないと

お客様が何を疑問に思っているのかすらわからないことになります。

まとめ

税理士業はお客様がいったい何がわかってないのか、何を求めているのかを

先回りして把握して答えることが必要となる場面がでてきます。

その時に大事なのは、聞かれたことに対して早々に私はここまではわかっています

と先にお伝えすることも有効です。

特に電子納税に関しては税理士主導で導入しないと利便性をお客様に実感して

いただくことはできません。

納付書を渡すと銀行に出向いて番号札とって並んで払っていただくことになり、

ご不便をおかけしているなともうわかっているわけです。

たとえネットバンキングを使ってないとしてもダイレクト納付が使えます。

そのへんを改善していくのも大きな付加価値のサービス提供と思います。

編集後記

銀座に行きましたがまん延防止のせいで歩行者天国がなくなっているというオチでした。いろんなところに影響が出ているようです。パンダも見れなくなっちゃってます。

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