
人は油断すると浪費を始める
どんな人も自分が浪費家になるなんてことはないと普段思っています。
収入の範囲内でしか生活できないことを知っているからです。
その収入がどんどん増えていった場合はどうでしょうか。
だんだんと生活するために使うお金も増えていくはずです。
収入がけた違いに増えた場合、人は油断します。
金持ちになった途端、その人の性格がもろに出ます。
芸能人にみられる浪費、散財の凄まじさ
一番典型的にみられるのが芸能人の浪費です。
芸能人は急に成功する人が多く、その結果途方もない
お金持ちになることがよくあります。
成功すると取り巻きの人が増え、次から次へと
儲け話や怪しい話や散財させるような話を
持ちかけてきます。
そこで出費を厳しく抑えることができればいいのですが
なかなかそううまくいく人は少ないです。
芸能人は経営者ではなく、その芸を売りとして
一攫千金をつかんだ成功者だからです。
ゴルフ場視察のため大型ヘリを2機買ってしまった小林旭氏のケース
昭和の銀幕スターの小林旭さんは俳優活動のかたわら、
不動産事業、具体的にはゴルフ場開発に乗り出します。
ゴルフ用地を視察するため、大型と普通のヘリコプター購入をします。
大型のヘリは10億円近くし18人乗りです。そして月給150万で
パイロットを雇います。
この話を読んだ時、ちょっと笑ってしまいました。
絶対ヘリいらんだろう、と。
きっと誰かが買えと持ちかけてきたんでしょうけど、
もう無茶苦茶です。金銭感覚が狂っています。まさに浪費といえます。
しかも運の悪いことに開発中のゴルフ場から遺跡が発掘され
開発はとん挫します。オイルショックの不況を受け
最終的に会社は倒産し十数億円の借金が残ります。
小林旭氏いわく、たとえ当時浪費せずに貯金していたと
しても、逃れられない運命、時の流れによって全財産
失っていただろうと述懐しています。
その後なんとかヒット曲を出し復活し、今でもお元気で
暮らしておられます。
小林旭氏は皆さんご存じの物凄い大スターです。
私も大好きです。あの仁義なき戦いにも出演されています。
100億円資産があっても破産した小室哲哉氏のケース
1990年代の小室ファミリーのブームに乗り
一代で推定100億円の資産を築き上げた小室哲哉氏。彼の場合も
取り巻きがたかってきて悲惨なことになります。
テレビ局の連中や取り巻き達に対して狂ったような大盤振る舞い
をし、花咲かじじいのように金をポンポンと配りまくります。
いったいどうしちゃったのかというくらいのお大尽ぶりです。
海外旅行の際に搭乗機のファーストクラスを全席借り切っていた
などと報じられています。
それだけじゃなく、彼はロスやハワイのスタジオへ行くのに、
ジェット機を借り切り1回の移動で何百万円を使っていました。
このエピソードを読んだ時、どんな金持ちでもこれでは破産が目に見える
と思いました。
曲の流行りの関係で1990年代後半になるとパタッと曲が売れなくなり
2004年に香港に進出した会社を焦がして70億円の損失を出します。
これが決定打となり金使いの粗さから資産を大幅に目減りさせていきます。
そのころまでまだ家賃月250万の住居に住み、海外旅行をしていたといいます。
そして最後は、2006年の逮捕劇につながります。
しかし彼は運の良いことにエイベックスの会長に救われ再起を
果たしTMネットワークも復活させています。
まとめ
上記のお二人とも、当初は芸能界で大成功をしています。
その後、事業をするにあたってビジネスのシビアな競争に
打ち勝つことができず、大失敗しています。
その成功の最中、芸能人特有の浪費、散財、無駄遣いをやめられず
いつか来る破綻を避けられませんでした。
これは本人の性格もあって、お人好しできっぷが良い、太っ腹で
ケチではないところが災いしています。
こういう人には大勢の取り巻きがひたすらタカってきて
骨の髄までむしゃぶりつくします。
そうして金がなくなったら途端に見捨てられ、裏切られ
捨てられるという悲惨な目にあいます。
それまでさんざん世話になってきた、奢ってもらっていた連中は
一切見向きもしません。本当に恐ろしい世界です。
しかし、唯一の救いはそうした人の良い性格が幸いし
地獄の底まで落ちた時に助ける人が現れることです。
今回のケースは芸能界の浪費、散財のほんの少しのケースです。
とにかく浪費癖のある人は転落が早い、それを見るにつけ
いつも冷や冷やしています。
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