開業したらすぐに登録するのがよい
税理士業において、営業は時間も労力もものすごくかかります。
開業したら、のれん分けをされて顧問先がある状態でないのなら
税理士顧問先紹介会社にすぐに登録しましょう。
まず、営業がとてつもなく成功可能性が低いことを熟知して
おく必要があります。
テレアポ、飛び込み営業を繰り返した経験から
私は従業員時代に積極的にテレアポと飛び込み営業を繰り返しました。
それこそ成功するまで何度もしました。
そして、異業種交流会も参加したことがあります。
営業はとにかく成功率が低いです。その時はもうどんなお客さん
でもいいから、がむしゃらにやってました。
飛び込み営業などは運もあり、本格的に腰をすえて
時間をかけてやらないと成功などしません。
苦労が半端なく、その上成功率はものすごく低いのです。
契約がとれるまでやれる人などほとんどおらず、だから誰も
この方法がいいかどうかわからないのです。
東京で飛び込み営業が阻止される
成約率は低いながらもそのノウハウを身につけたと思っていた私は
東京に出ても飛び込み営業をやろうと思ってました。
ところが、東京ではシェアオフィスが流行っていて、そこにいくと
ものすごい数の郵便受けが密集していて、呼び出してもいないし
空振りばかりに終わり、これは全く使えないと封じられました。
こういうわけで、知人の税理士から紹介された顧問先紹介会社を
頼ろうと思ったのです。
顧問先紹介会社の方式は2種類ある
紹介された顧問先紹介会社は、料金前払い制の方式で、11社くらいを
見込み客として紹介してもらい、そこに面談に行ってからは
成約するかどうかは自分次第というものでした。
これが結構大変で東京都内のあちこちに面談に行く羽目になり
中にはただ会ってくれるだけという人もいて
ほとんど空振りに終わったのです。1社のみ契約がとれました。
これはテレアポ型の営業代行会社が、口八丁でとりあえず会ってくれと
税理士変える気がない人にも水をむけるのでそうなるのです。
そのころから、成功報酬型の顧問先紹介会社があることを知り
すぐに登録してやってみました。税理士ドットコムという会社です。
こちらは確実に税理士を探している顧客が会ってくれます。
面談に力を入れたのもあってすんなりと成約がたくさんとれました。
成約が決まると年間顧問報酬の72%、一時的な依頼はその30%
を支払うことになります。
開業したらできる営業は全部しないといけない
上記のように、自分であちこち顔を出して動かないと誰も
顧問先を紹介などしてくれません。
独立はかなりの行動力が要求されるのです。
ホームページを作ってブログを書くネット営業は、
それを見て顧客になってくれる人が現れる
確率は低いです。
税理士仲間や知人からの紹介、仕事の協力、請負業、
異業種交流会への顔出しなど最初は
あらゆることをしないと失敗します。
顧問先紹介会社を利用すればすぐ契約がとれると思ったら大間違い
そして、顧問先紹介会社から顧客を紹介され面談にこぎつけるのですが、
実は成功報酬型の面談は顧客が相見積もりをとれる仕組みになっており
ほかの税理士とも面談をしているのが普通です。
つまり、何人かの中から選ばれないと契約がとれないのです。
ここで、あなたは他の税理士法人などとも戦わなければいけません。
自分の人柄を気に入ってもらって、この人だと指名を獲得しないと
何人と会っても意味がないのです。
他の税理士に競争で勝たないといけないのは結構大変です。
私も、とあるお客さんと成約した時にお客さんから教えてもらったのですが、
その時はほかの税理士法人が2人がかりで来たそうです。
担当者を一人据えて、この税理士が担当して足りないところがあれば
もう一人がカバーすると言ったそうです。
税理士法人の2人に任せたらまず間違いなくちゃん
とした仕事をするだろうと思ったそうです。
でも、そのお客さんは私を選びました。
それは、私が俺を選べオーラを出していたからだと言われました。
顧問先紹介会社を使う企業は質が悪いってホント?
よく顧問先紹介会社を使う企業は料金の安さばかりをいってきて
税理士にとって良質な客ではないという人がいます。
でも実際にそうなのでしょうか。
私が税理士ドットコムの担当者に聞いたところ、
結構良質な企業から問い合わせが来ることがあって、
担当者がこの企業いいなと思うことがあるそうです。
これは、顧問先紹介会社を敬遠する人たちは知らない
ことです。私はその情報を担当者から得て、積極的に
面談を繰り返し、今でもお付き合いがある優良な企業様が
あります。
まとめ
このように、営業とは競争そのものなのです。
やったことがない人たちには顧問先紹介会社を使えば
楽に顧客を獲得できると思われているふしがありますが、
実際は全然そうではありません。
そこには過酷な競争が待っているのです。
まずは、顧問先紹介会社を利用して数を集めないと
のれん分けも地盤もなんもない開業税理士は失敗します。
税理士のコンサルタントと称して開業後の指導をしてる
のを見かけますが、有効なものはほとんどないです。
中にはとりあえず薄利多売でいけばいいと激安で
大量に集客する滅茶苦茶な商法もあったりします。
他にもホームページやブログに早々に特化してしまい、
ろくに顧客がつかめずに勤務に戻った人を見たことがあります。
そうはならないように、まずはセオリー通りにできる
営業は全部やって、その中から自分に向いた営業方法や
お客さんとつきあうようにした方がいいでしょう。