チック症という病気がある
チック症というのは別名、トゥレット障害といい、咳払いや奇声などを繰り返し
発してしまう「音声チック」と、まばたきや顔しかめなどの動きを繰り返し
行ってしまう「運動チック」を特徴とし、18歳未満に0.1~1%の割合で発症する
といわれる神経発達障害です。治療法はありません。
私はある時までその病気を知らずに過ごしていました。
予備校でチック症の人を見かける
最初に気がついたのは、大原簿記専門学校の教室内でした。
模試を受ける時に女性が「ウッ、ウッ!」と同じリズムで唸り声を出すのです。
試験を受けるときは静まり返るので音を出すと余計目立つんです。
その時は、変な癖がある人がいるなくらいに思ってました。
ところが、そこから受験生時代ずっとその人達の出す音に悩まされ
続けることになるのです。
学校や予備校、職場でも多く見られる
程度の差はありますが、かなり頻繁に特徴的な唸り声を出すケースが多いです。
咳払いとはまた全然違う、のどを震わせるような低音のどもり声がそれです。
ひどい緊張状態に陥ると人によっては3秒に1回くらいの割合で唸り声が勝手に出ます。
専門学校の模試の時にものすごくたくさんの人を見かけました。
上記の割合とほぼ一緒の100人に1人くらいの割合でいました。
おそらく、予備校外の世界でも同じ割合でいるのでしょうけど、
予備校という勉強する場は静けさが必要な場所なので、目立つんです。
あまりに頻繁に唸り声を出す人をこっちも真剣に模試を解くのに困るので
注意したことがあります。でも注意しても無駄なんです、
無意識でなっていることなので。
その時はチック症という病気だとわかってなくて注意しました。
神経質な人がなっているケースが見受けられた
チック症は子供の頃に発症し、大人になったら治る人もいますが、多くはそのまんまです。
そして運動チックは他人に迷惑がかかりませんが、音声チック、唸り声は他人にとって
ちょっと困ることだったりします。
私は税理士の本試験会場で知人が音声チックで同じ教室でずっと唸り声を
上げ続けられたので調子が狂ったことがあります。気にするまいと思っていても
どうしても聞こえてくるので気が散るんです。
これは特に数字を使うような神経質な勉強をしている人によく散見されるのではないかと
思います。かかっている人に共通してみられるのが神経質そうな人です。
自習室などでもあの静けさの中、唸り声をあげる人がいると一発でわかります。
遭遇したらもうその日は勉強になりません。
緊張状態かどうかは関係なく出る
とある会計事務所でも音声チックにかかっている人を見たことがあります。
やはり一定のリズムで唸り声をあげています。普段の職場で緊張状態にないの
にもかかわらず、音というか声は出るのです。
もしかしたら職場で働くこと自体がストレスになっていて症状を
引き起こしているのかもしれません。
なんというか、癖というか、ルーチンみたいになっていて、「んっ、んっ!!」という
この2回連続の唸り声を出すことによって
本人のリズムを保っているように見えました。
唸り声のリズムは人によって異なる
短く「んっ、んっ」と2回連続で出す人が結構多いと思っていたのですが、
最近遭遇したケースだとふしぶしに「んんんんんっっっ!」とのどをこする
ような感じで唸り声を長めに出す人がいました。
その間隔は結構あいているので、すぐにチック症だと気づきませんが、注意して
聞いていると同じ唸り声を出すのでわかります。
まとめ
こういう経験から、音声チック症の人は初対面でもわかるようになってきました。
今まで遭遇した人は結構身近な人ばかりです。
大学院の同級生、職場の同僚、職場のお客さんである社長、専門学校の先生、
専門学校の見知らぬ受験生多数です。
でも今は病気と知っているので注意はしません。しても治らないとわかっている
からです。たぶん、本人に教えて病院に通ってもらっても治らないでしょう。
本人もそういう自覚がない人もたくさんいると思います。
唸り声を出していますが全く無意識にやっているからです。
滅茶苦茶気が散りますが、うまく共存するしかないのです。
最近の出来事
ここ2.3日で思いがけないことが起きて疲弊しました。でも回復できてます。
25L入るリュックを買ったのですが、なんか使い勝手が悪くて困ってます。