センター試験に救われる
私立文系の私はセンター試験は他人事であり、受けるの面倒くさいし、どうせ
使わないからごめんとばかりにスルーしようとします。
しかし兄に見つかり、ダメダメ、お前センター試験だけはちゃんと受けとけよ
と釘を刺されたので前哨戦として一応受けることになりました。
3年分過去問といて、あれっ、これ意外と簡単だと手ごたえを得て受けると
思いのほか3科目とも取れてしまいました。合計80%オーバーの予想外の好成績でした。
当時のセンター試験は割と良問ぞろいで勉強をした人はちゃんと解ける
苦労が報われやすい問題のオンパレードだったのです。
元々、国公立の線は捨てていたのですが、取れたことでその線がにわかに復活しだします。
国公立大からの意外ないざない
代ゼミのセンターリサーチに出すと受けられる国公立が数校ありました。
これは意外なことでした。
3科目で受けられる国公立があるなんて!と感激しました。
横浜市立大(公立)、滋賀大、高崎経済大(公立)、静岡大、福島大などで
横市は無理としても受けられるだけで滅茶苦茶貴重に見えました。
全国にあるあまたの魅力的な大学が手を広げておいでと言ってくれてます。
国公立に行けるのなら多少田舎でもどこでもいい、まして現役で行けるのなら
御の字だと欲が出ました。これは高2で行った塾の先生が、1浪して国公立に
入ったらどこでも御の字だと言っていたことを覚えていたからです。
よく大学の知名度を気にする人がいますが、その人達は大学のことをわかっていません。
国公立は全然無名で良いのです。どんな田舎にあっても、国公立大というのが
すでに絶大なブランドなのです。ほとんど国費、税金で勉強させてくれる
素晴らしい教育機関で受験生はともかく、世間の大人の評価は極めて高いです。
入学定員が私立と比べて少ない上に学費は安いのですからそうなります。
本試験は苦戦する
いよいよ東京へ行き、なんとか私立は法政大学を含む数校受かるのですが、
本命の早稲田の壁は高く商と社学に落ちてしまいます。
これは明らかに英語力が足りてないことによる欠点が露呈したことによります。
しかし法政に受かったことで浪人はもうないと安心感を得て勢いを取り戻し、
そのまま国立2次も完全にリラックスした状態で総合問題を受けられました。
合格校があり、追い詰められた感がまるでない状態でしたのである意味楽でした。
本命の私学は苦戦しますが、最後の後詰に抑えとして受けた国立(滋賀大)に受かり
高校の担任の先生に、「最後に大きな花を咲かせたな」と褒められました。
後から冷静になって分析すると第2志望の学科に回されたので、
センターで逃げ切れただけで実はかなり二次のデキは悪かったので
やばかったと思われます。
人からの国立大学の評価
高校の友達で1浪して電気通信大学(国立)に受かった友人からは
「○○、よく国立うかったな」と国立に受かることの大変さがわかったのか
しきりに褒められました。
旧帝大以外の国公立はどこも大差ありません。
ならば現役で行った方がいいのです。特に文系は。
最近は高校生の浪人割合が減って現役志向だそうです。
とにかく現役で国公立に入ることをお勧めします。
もし仮にそこが気に入らなければ仮面浪人なりすればすむことです。
でも、そんなことをしなくても私が後に早稲田大院に進学した時、
同級生の明治卒の友人から
「国公立の人は(学力の)実力があるってわかってるんですよ」
と言われました。厳しい受験をへてきた人からの評価も確かです。
まとめ
このように、最初から狙っていたわけではありませんでしたが、
現役で国立大文系に受かりました。
高校の私立文系コースから国立大学へ行くのはかなりイレギュラーです。
実際にうちの私立文系クラスから国立大に受かったのは2人だけでした。
1浪が簡単に許される家庭が羨ましいです。ウチなんか上から下まで全部受けて
受かったところに絶対進学しろと圧力をかけられていたので必死になりました。
最後の1年間は受験に専念できるようにし、私のように科目を絞らずとも
まんべんなくやれば国公立は勝負できます。
ただ、第一志望を自分の実力より高めに出してしまったり、
共通テストで思わぬ足元をすくわれたり、二次での逆転を許すことも多々あり、
思うように現役合格ができる人は多くありません。
こうして結果は出せたのですが、
ただ一つ後悔があるとしたら5教科7科目の道を捨てて楽な道に
行ってしまったことです。今思い返せば、あの時粘ってしっかり
勉強しておけば理系に行けたのにと結果を出したことと合わせて
後悔する気持ちが入り交じり中和され不思議な感情になるのです。
最近の出来事
最近は受験のことや過去の大学、大学院のことを振り返って記事を書いています。
一生懸命思い出しながら書いているので、気楽に読んでいただけたら幸いです。