簿記論
税理士試験を始めた人が最初に取り組む科目です。
今現在の状況はわかりませんが、2001~2011年あたりの10年間は
かなり難しい試験でした。合格点が38点の年もありました。
受けだした頃は試験問題が縦にめくるタイプで、合否のみしかわかりませんでした。
完全にブラックボックスの中で行われていました。
次第に判定がA~Dとつくようになり、今は何点で落ちたかわかります。
2011年の合格者の集まりで5科目取った人が一番簿記論が難しかったと言ってました。
100%計算のみなので、かなりのギャンブル要素がある試験です。
この科目は初学からまともに試験を受けられるレベルになるまでに
2年程度の期間が必要となります。
ボリュームは相当あるので、一般的にいわれている必要勉強時間は
アテになりません。授業内容を自分が習得しているかどうかなので個人差あります。
最初にとりかかる科目なのに恐ろしく膨大なボリュームと異常な難度の高さ
で挫折する人が後を絶ちません。
簿記に関しては会計士試験と並んで日本で一番難しい
試験であることは間違いありません。簿記1級をとってからきた
友人が受かるまで3年かかってました。
あまりにも難しいため、人によっては受からない試験になってきます。
ハマった時の対処法
結構ハマる人が多く、全学習範囲が終わっていて、模試でそれなりに解けるのに
本試験だけは受からない状態が延々と続くことになります。まるで迷宮の中で
彷徨ったような状態になり、もがけばもがくほど抜け出せなくなります。
私も官報調整が行われているのではないかとか、電卓が試験の時だけ故障してるん
じゃないかとかなりの疑心暗鬼、ノイローゼになりました。
対策としてはA判定程度の点数が取れているのなら、あまり気負わず
絶対に今年受からないと、と力を入れすぎないことです。
落ちても、運もあるからしょうがないと開き直りましょう。
そういう精神でやらないと、ドロップアウトや諦めにつながります。
早期合格を目指すためには全日制がお勧め
普通の人が週に2回授業を受けて宿題こなして1年後に受かりましょうとなると
1発では到底受からず、その後気が遠くなるほどの月日が必要になってきます。
じゃ、どうやっても受からないじゃないかと思われるかも
しれませんが、切り札があります。
一番良いと思ったのは「大原簿記専門学校の全日制・夜間」というコースです。
これは簿記論と財務諸表論を毎日通って強制的に朝から晩まで勉強する
手厚いコースで友人が初学でこれに1年通って簿財受かってました。
ただし、友人は早稲田大学商学部卒です。これに通うには
まるまる1年間あけておける時間と覚悟と資金100万超が必要でしょう。
あとは大原簿記専門学校の静岡県富士宮市にある富士宮キャンパスというのがあって
そこは1年間寮生活をして全日制のようなカリキュラムで受かるまでやるという
コースがあったのですが、今はやってないです。
友人たちと、受からなければ最後はここに行くしかないなとヒソヒソ話してました。
まとめ
税理士試験は1年間1科目に絞って無職で受験専念して一生懸命勉強したとしても
落ちる可能性のほうが圧倒的に高いおそろしい試験です。特にこの簿記論。
複数科目やっていても直前あたりで皆絞ってきだします。
よくネットで見かけるのが受かった人たちの論評です。たいてい、そこまで難しく
なかったという感想が聞かれます。が、それを鵜呑みにしては大変危険です。
受かるまで私で7回、人によっては受かることを諦めざるをえなくなります。
予備校通ったらわかりますが、激ムズな試験です。
実際にどうやっても簿記論が受からず、免除で回避した人を今までに何人か見ています。
上記でも全日制を勧めていますが、受かるには集中的に短期に学習することです。
ダラダラと学習していてはボロボロと知識が抜けてなかなか実力も上がりません。
ガッと知識を詰め込んでその勢いでわけがわからないまま受かるのが理想です。
今は合格率が20%を超えているので、今受けるなら受かるチャンスは
昔と比べて高くなっています。
合格率も上がり受ける人は減り、年々相対的に難易度は下がっています。
それはつまり、税理士稼業に魅力がないということが
世の中に広く知れ渡ってしまったという意味でもあるのです。
最近の出来事
頭痛がして昨日は仕事になりませんでした。窓から風が下りてくるような
気がするので寝る位置場所を変えようと思います。
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