税理士試験はどうやったら受かるのか(前編)

大手の予備校に通うこと

税理士試験は専門の予備校がありますので、そこに通うのが必須です。

通う距離が片道40分以内のところにしてください。それ以上かかると行き帰りだけで

相当な労力がかかり、負担が重すぎます。

具体的には大原簿記専門学校、TACの2校があればそこに優先して通いましょう。

大学受験で言うと代ゼミ、河合、駿台に匹敵するところになります。

予備校に通えない場合はオンライン通信講座と普通は思うのですが、

できれば予備校の近くに引っ越して通いましょう。通信講座はじきに

やらなくなり脱落します。

ダイエックス、LECなども税理士講座があります。どこにいくにしても

テキストの内容を事前に見せてもらいましょう。

資格試験はやる範囲をいかにして絞るかにかかっているため

大原やTACのように効率的にテキストを絞って作成してないとキツイです。

LECは通っている人がいるのを聞いたことがないのですが、公務員や法律関係に強いの

で税理士を目指してる人が積極的に入ることはないでしょう。

とにかく、大手予備校の通学コース一択です。それ以外は遠回りになります。

財務諸表論

財務諸表論、理論編

ここからは個別の科目にいきます。まずは理論です。

財務諸表論は理論が50%と暗記科目なため、毎週毎週小テストなどで暗記しないと

いけません。これがかなりキツイです。また、税理士科目の中で最も理論的な

科目と言われているため講師の中にはかなりこの科目が好きな人が多く、

上級クラスなどに行くと学者のやるような理論に踏み込んで教えることがあります。

ですが、これは全く試験に出ません。予備校のヤマとは別に各講師がヤマ当てを

しだすケースもありますが、これも無視しましょう。

とにかく、理論は深入りしないこと。広く浅くベーシックなことをちゃんと

書けるようにする方が大事です。

この理論を習っていると勉強ができる人ほど面白くなり、知的好奇心が

くすぐられ勉強した気になってついつい時間をかけすぎる人がいますが、

実務では全くといっていいほど使いません。

直前期にやる模試の理論をまんべんなく回し、要約する力を磨けば理論は

合格レベルまではいきます。といっても全部覚えるのは不可能なので、

全体を広く浅くカバーしてキーワードから思い出せるように暗記対策します。

暗記は直前の詰め込みがキモなのでラスト1か月はず~と暗記する日々が続きます。

試験時間2時間の中、理論は40分程度で先に取り組んで終わらせないといけません。

財務諸表論、計算編

次に計算です。

私の時は計算が難しい時期でやたらと予備校が難しい問題を作って50点中17点くらい

しか取れないことがよくありました。復習をしようにも間違っている箇所が多すぎて

赤ペンで直すと真っ赤っかになって、3時間以上かかったこともザラでした。

本試験もかなり難しい問題が出て、減価償却の計算が手つかずで終了し、

その瞬間落ちたと思いました。

たまたまそこが捨て問題だったので50点代後半で受かりました。

財務諸表論は理論で差がつかないので、計算勝負になりがちです。

なので計算をしっかりと演習することが大事です。よく財表の計算は簡単だ、

簿記論やってたら楽勝で取れるという意見もあります。

しかしそんなことは全然なく、しっかり対策しないといけません。

ものすごく難しいです。たった50点の問題ですが、

試験では80分を丸々かける必要があり、それでも時間内に終わらないくらい

膨大な問題が出てきます。試験問題で出てくる会社の財務諸表も中小企業を想定した

とはとても思えないほど資本金からして巨大な企業で、有価証券も4種類

フル装備で税効果会計も毎回出てきます。

テクニック的なことは予備校が教えてくれますが、簡単にいうと問題読んで

頭の中で仕訳を次々に切っていき、それをテトリスの破片をはめ込むような

イメージで借方と貸方に瞬時に分類してT字勘定に下書きを高速で書き入れます。

まとめ

ここまで熟練するのに普通の人なら約2年程度かかります。

この試験は1発で受かる人は少数であり、2回で受かっても相当早い方です。

ネットで受験歴を公開している人は相当調子よく取れた人がほとんどで、

免除を使ったとしても受験は長くて4年か5年で終わるのが普通

のように勘違いされがちです。

私の周りで受験歴を聞き調査すると、だいたい1科目につき4年程度

かかるのが相場でした。

そもそも、受験範囲が膨大すぎて、1年間のカリキュラムをこなすことができず

途中で脱落してしまうケースが非常に多いのです。そして、教室に最後

まで残っていたとしても、もはやまるで力がなく、記念受験になって

しまうことも多々あります。

長くなったので次、後編の簿記論に続きます。

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