あるバイト先での社長の金言
私が19歳の頃アルバイトしていた先の社長が仕事で2人きりになるときにいろいろな忠告をくださり社会のことを教えてくれました。
社長は、「芸能人が観光や飲食店経営に手を出して失敗する人が多いのは、芸能界で自分が成功してそこで勘違いして他のことをしても上手くいくと思うからだ」
とおっしゃっていました。
当時芸能人が実際に多角経営をして失敗することが多く、
よく見られたのが京都に観光用の自分の店を出して軒並み閉店の憂き目にあっていたのです。
それもあってかなりの説得力があるセリフでした。
芸能人の多角経営の失敗の原因はなんだったのか
その時の失敗例の原因として、飲食、観光事業に関しては芸能人が
自分を看板としているにもかかわらず、店先に姿を見せないということが言われていました。
ファンやお客さんはその人のお店と名前付きで看板を出しているので、
いつもではないけどいるかもしれないと期待します。
それなのに店員に任せっきりで全く行かないと噂は広まり寂れます。
おそらく、芸能人は自分の名前をつけることは広告宣伝効果があるくらいに思っていて
自分が店頭に立たないと成り立たなくなるとは思ってなかったのでしょう。
芸能人は自分の名前を使って副収入が入ればいいやくらいの感覚だったのかもしれません。
もしくはあの人がやっているから自分もやってみよう的なノリもあったのでしょう。
あのブーム以来、芸能人が自分の名前を冠した飲食店を作るとたいがい上手くいってないことが多いように思います。
あとは芸能人が映画監督業に手を出して大失敗するのも典型的な失敗例としていくつもありました。
知名度目当てに政党に担ぎ出されて選挙に出て大敗して借金をかかえるパターンもあります。
いずれも芸能界で名をなした人たちでしたので、あんなに歌手で大成功したあの人が!と驚いたものです。
これは芸能人というプレーヤーとしては業界では活躍できたのですが、
いざ経営者、監督業となると採算などを取れるかどうか、
今でいうリスクマネジメントが全くできてなかったことが失敗の原因だと思われます。
税理士の多角経営とはなにか
まっさきに思いつくのがM&Aで事業を大きくしてる人です。
本業の税理士事務所同士を合体させることで拡大路線をとっているのが流行っています。
それにともなってM&Aの会社が急成長していることがそれを裏付けています。
あとは保険屋さんばりに保険を売りまくり、ほとんどそっちの業界の人と化している人もいます。
不動産に手を出す人も中にはいます。
小規模のひとり税理士の多角経営の成功例
小規模でやっている場合はそういった従来の多角経営とは別路線がよいと思います。
セミナーや動画を販売したり、書籍の販売など、最近は電子書籍(kindle)などで敷居も低くなっているようです。
youtubeでの進出も望ましいでしょう。
顔出ししないといけませんが、意外と需要は高くエンタメ系と違って
なかなか登録者は増えません。
しかしいったん登録者がつくと
根強い人気となり長期にわたって支持されることが特徴です。
今まではセミナー業が上手い税理士が一番成功する可能性が高かったのですが、
そのセミナーは実際にやるとなると敷居は高かったのです。
具体的にはセミナーをできる税理士はしゃべりができて知識もあって
仕切ることができる人となりかなり限られていました。
人前で話すことの多い予備校の講師上がりの人が向いていました。
しかし近年それもユーチューブでやることにより、
そういった経歴でない人も自分なりの朴訥としたセミナーができている人が多く、
見ていて個性と人柄が出ているので大成功と思います。
まとめ
多角経営というとどうしても芸能人の失敗例が脳裏をよぎりあまり良いイメージをもたれないことが多いです。
しかし、多角経営はリスク分散ができ必ずしも悪いことではありません。
小規模の税理士は小規模なりにできることや、
やれることを地道にチャレンジしてみることが大事ではないでしょうか。
私の場合は実際にブログに参入しましたが、それも手本となる人たちを参考に始めました。
今後もそういった成功例を参考にして新しい分野に参入をしたいと思っています。
編集後記
PC周りのことでHDDからSSDに換装できたのですが、まだ自分でもわからないことが結構発生します。
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