税理士は縄張り意識が強い
基本的に開業税理士は縄張り意識が強い人が多いです。顧客獲得型ビジネスなのでそれが生命線だと知っているからです。
M&Aできない原因は税理士本人にある
高齢税理士が後継者がいなくて他の税理士事務所に提携しようとしますがたいてい上手くいきません。それはなぜか。引退予定の税理士があれこれ条件をつけて2,3年居座ったり、そもそも引退するつもりやその後協力するつもりが実はなかったりすることが挙げられます。
オイシイ話はそうそう転がってない
人は税理士資格を取った時、他人の事務所を労せずして手に入れれば独立が一番楽に進みます。そういう戦略はどうかと知人に聞いたら、知り合いの女性税理士がそういう棚ぼた案件を狙って都内を2~3年駆けずり回って成果ゼロだったそうです。オイシイ話はそうそう転がっていません。
金銭面で巨額の費用がかかる
人の事務所をM&Aで合併しようとすると規模にもよりますが最低でも1,000万円はかかります。それが出せてペイするのかどうか。間にM&A仲介会社が入っていたりするとさらに数百万の手数料を持って行かれます。
現実路線として引退予定、もしくは事務所を譲りたい人は近しい税理士に話を持って行きます。ところが執事がいた昭和の事務所の所長は譲ろうとしたらその友人税理士に断られたそうです。たとえ友人であっても内情を知ると、はいそうですかと引き受けるわけにはいかないのでしょう。
買う方のリスク
- 買収先の事務所が顧問料が安い顧客を大量にかかえている
- 事務所に借金がある(ノンバンクにも)
- 雇用すべき社員、経営者の家族がいる(老後の面倒も見ろなども)
- 税理士変更に伴って顧客が逃げるリスク
- 職員、顧客の高齢化リスク
- 複数年契約の会計ソフトウェアシステムを引き継ぐリスク
これらのことが障壁となって、他人の税理士にはリスクがかなり高いです。
まとめ
都内ではM&Aで急成長している会計事務所もあります。昔はこじんまりしていたのに、最近見たらえらい支店が増えてる事務所もありました。
都内に来る前に上記の事務所を研究していて、「あれ、この先生そういうキャラだっけ?」と驚いたことがあります。いったんそういう路線でいきだしたら雪だるま式に事務所は大きくなります。
M&Aで大きくするとすればそれはもうプレーヤーとしての税理士ではなく、経営者になると割り切ったほうがいいでしょう。
編集後記
人生初の大腸検査に行ってきました。特になにもなさそうでしたが結果待ちです。
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