ワーカホリックとワーク・ライフ・バランス

ワーカホリックとはなにか

ワーカホリックとは仕事中毒といい、滅私奉公に徹しとりつかれたように過度に仕事にまい進する行為のことを指します。

本来生活のために働くべきところが、仕事の比率が大きくなりすぎて逆転する現象を指します。

社会人になって係長から言われた衝撃的なセリフ

とある病院に就職し、一番最初にシラフの時に言われたセリフが

「いいか、おまえら、(出世したければ)有給休暇だけは絶対にとるなよ!!!」

でした。彼は本気でそのセリフを部下に投げかけていました。

このセリフを聞いたとき、彼は相当病んでるな…と思いました。

そこでは途中から残業つけるの禁止令が出てたっぷりサービス残業をさせられました。

ワーカホリックな税理士は多い

これは、組織がもうワーカホリックな税理士を大量生産していると言えます。

担当件数が異常に多く、毎月膨大な数の決算をこなさないといけない場合、エンドレスに仕事は続きます。

プレイヤーはブログなどを書く暇は絶対にありません。

聞くところによると都内の大規模税理士法人は繁忙期に明け方4時まで仕事するそうです。

税理士はなぜワーカホリックになるのか

では、独立した税理士が組織にいるわけでもないのになぜワーカホリックに陥るのか。

本来仕事の量を調整できるはずの税理士が、顧問件数至上主義、売上追求主義にとらわれすぎてしまうのです。

その人の今まで税理士資格へ向かっていた上昇志向が、組織に入ると内部での上に向かう出世欲に転換され、独立すると今度は売上規模拡大に転嫁されるわけです。

独立する→今までよりも稼ぎたい、制約なくバリバリやりたいとなる人が多いですから当然です。

税理士稼業が労働集約型ビジネスであるので、売上を上げようとすると件数を増やす必要があります。

そうすると客先に顔を出すか、部下のチェックの仕事をこなすことになり、結局てんてこまいの人生が待っているからです。

ワーク・ライフ・バランスとは

一方、ワーク・ライフ・バランスという言葉があります。これは私生活と仕事のバランスを保って過労死や自殺を予防しようという風潮から生まれました。

つまり、過度な労働はやめましょうといい、ワーカホリックとは真逆の志向です。

ある税理士コンサルタントはワーク・ライフ・バランスをつかみたければ税理士は独立するべきではありません。とまで言っています。

他人の職場の労働実態はどうなのか

  • 地方のある監査法人では…

以前高校の同級生の会計士の方に同窓会で会って、日常の仕事具合どうですか?と聞いたとき、

「毎日夜の11時までやってます」

と当たり前のように言われ、あ、この人ワーカホリックになっちゃってるねと会計士の仕事内容が凄いと尊敬するよりもむしろ可哀想な気持ちになりました。

  • 都内のある税理士事務所では…

つい先日も友人が勤務する税理士事務所の内情を聞いたら、安く大量に件数を担当して土曜日も出ないと追いつかない仕事を際限なくしているそうです。

そのために人数は30人くらい雇われているそうです。

よくある典型的な低賃金の労働集約型の税理士事務所です。

仕事を効率的にするために日常を振り返る暇は全くありません。

  • 都内のある司法書士法人では…

ある司法書士法人の採用ホームページでは、

「当社はどうしてもタスク処理にある程度の時間投下が必要です。仕事に専念することで私生活の大部分が犠牲になる見返りに他社よりも給与水準を高くしてそれに報いています」

とうたっていました。給料を高くしても問題は決して解決しません。

開業税理士は唯一ワーク・ライフ・バランスを実現できる存在

これに対して開業税理士は真逆のことをやるとワーク・ライフ・バランスを保てると思います。

今までしていた無駄な作業、無駄なサービスを見直して、新たな創造的な仕事で価値提供を目指すべきです。

効率化のおかげで仕事が一瞬ですんだとしても、それは大きな価値提供をできているのです。

そもそも、ワーク・ライフ・バランスを大事にしないと開業後の長い生活を維持できません。

私も今までやってきたことが染みつきすぎていて、なかなかワーカホリック的思考回路から脱却できなかったのですが、技術革新を積極的に取り入れることで活路が見いだせると思います。

編集後記

年末に人形町の漬物屋で売り出すお餅の販売日を聞いてきました。今年こそは買おうと思います。

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