非効率的だと思った昭和の事務所の特徴
- 給料は現金払い
いまだに現金で給料を払います。しかも、たまにその内訳が間違っています。ある時3万多く入っていたので間違いを指摘すると大慌てしてました。
- 顧問料を担当者が現金回収
顧客のところに自前の巾着袋を持参して現金回収します。回収のための売掛金の表をエクセルで作って担当者が管理します。
- 毎月強制飲み会
事務所開業当初からやっているという慣例でどれだけ職員が忙しくても毎月開催されます。
- 備品一切購入しない
会計ソフトはライセンスとるのがもったいないから無料期間の30日たったらアンインストールして入れなおして使う。
資金難のため備品にはびた一文出したくないと宣言されます。
- 顧客は薄利多売
ただでさえ安いのに顧客からの値下げにすぐに応じます。所長が仕事と料金のバランスを考えてないので常に赤字です。しわ寄せは職員に、残業代は出ませんからその分疲弊します。
- 電子申告は一切しない
毎月月末に手分けして税務署、県、市に車で行き申告書を提出します。全て紙で提出です。
国税局に協力したくないからという建前が実は導入する技術がなかった、ソフト代金が払えなかったためと思われます。
- 勤務中に競馬会議が始まる
みんなイヤイヤ勤務中に会議室で始まる所長の趣味の競馬の予想に付き合わされます。
- 寒風の空の下での洗車作業
毎日毎朝、青空の下、洗車にいそしむことができます。もちろん便所掃除もあります、甘く見てはいけません。
対照的に役にたった事務所
私が見てきた中で比較的成功している事務所は分業タイプの事務所です。営業、記帳入力、決算申告が全部区切られていてフォードの工場みたいにベルトコンベヤー方式で仕事を組み立てていく事務所は効率的でした。
特に営業が独立しているというのが衝撃的でした。記帳代行は海外にも外注に出して効率化を進めていました。東京都内でしたが今でもその事務所のやり方は一部取り入れています。
まとめ
昭和の事務所はこういう環境なので職員の中に勝手に顧問料を値下げしたりタダでサービスを提供しだす不心得者が発生してました。所長の目が全くいき届いてなかったんですね。
こういう化石のような事務所は地方にはあります。大切なのはその経験を活かして効率化と働きやすい適正な環境を構築することだと思います。
独立前に経験した非効率的な昭和系事務所はその後の反面教師としたいものです。昭和の事務所と思ったら即座に脱出しましょう。
一方、効率的な仕組みを採用している事務所のやり方は是非学習して経営に活かしましょう。それが業界的に非常識なやり方だったとしても、効率化になるのなら取り入れることも検討しましょう。
編集後記
TACの斎藤学院長の本を探して購入しようと思ってます。