税務署での長蛇の列
昨日税務署に行って、納付書をとりに行きましたら何人か並んでいて、
税務職員が2人でてんてこまいで対応していました。
久々に並んだなと思って納付書を受け取ると、口座振替のハガキを貰い忘れてて、
また並ぶ羽目になりました。今度はもっと人が並んでいます。
並ぶことにそこまで抵抗はないのでスマホ見ながら時間潰して待っていました。
ダイレクト納付を利用すると並ぶことはなくなる
たまたまダイレクト納付や振替納税になってなさそうな人の分の
納付書をとるために並んだのですが、
思えばもうこういうことをしなくてもいいんだと感慨深く思ってました。
いまだに並んで申告書を提出している人もたくさんいました。
しかし、税務署や銀行に行く時間や暇がない人達も世の中にはたくさんいます。
その人達のお役にたつことが税理士の使命だと思っています。
旧ソビエト連邦でも並ぶことは文化だった
私が小学校の時に見た光景、旧ソビエト連邦の各地で冬の厳寒の中、
吹雪が吹きすさぶマイナス20度くらいでしょうか。
人々が列をなして配給を待っているのです。パンや食料を得るために。
今では考えられない光景でした。今日本のスーパーに行けば、ありとあらゆるものが
なんでも手に入り並ばないと買えないものなんてありません。
物があふれかえっていて、どう考えても住人の数よりも食料の数の方が膨大にあるという状態です。
しかし、もうロシアやウクライナでも誰も並んでいません。
民主主義の波を受けて誰でもいつでも何でも買えるように世の中が変わったからです。
つまり、世の中が発展して便利になると人の行列はなくなるのです。
先日ウクライナの女性が、また旧ソビエト連邦時代のように
物資を得るために並ぶ時代に戻るかもと青ざめた様子で語っていました。
並ぶことが楽しいこともある
飲食店での順番を待つことは東京ではよくあります。これは人数が多いので
どうしてもある一か所の時間帯に集中すると避けられません。
しかし、それでも待っている間に食欲が高められる効果もあり、
友人といると話すことができたりして案外楽しかったりします。
厳寒の朝に配給を待つために並ぶのとはわけが違います。
なので、なんでもかんでも並ぶことはいかん!と思っているわけではありません。
動物園のパンダを見るためには並ばないといけません。
そういう楽しみのための行列というのは、人間の心理として許せるし、
それがむしろ楽しみでもあるのです。
まとめ
楽しくない仕事のためにわざわざ銀行に行って番号札とって並ぶ、ということは
なくしたほうがいいと思います。その時間、茶でも飲んでいた方がマシです。
配給を待つ長蛇の列は共産圏の社会構造がおかしかった為と証明されました。
セールの時にごった返す中、欲しいものが買えてレジまで長蛇の列に並ぶときは
むしろ心が躍りますよね。誰もどんだけ待たされても文句を言わないはずです。
逆に病院などの会計窓口で待たされたら人はイライラし、中には烈火のごとく
怒る人もいます。人間って不思議な生き物ですよね。
ITを使えばちょっとだけ、並ばずにいい場面が増え便利になります。
旧ソビエト連邦のように並ばなくなることが劇的に世の中を変えるとは思いませんが、
つまらない仕事のために役所や銀行で並ぶという苦行をなくし、ちょっとでもお客さんと
税理士がハッピーになれたらいいなと思います。
そのあいた時間を使ってどんどん仕事を詰め込む、なんて馬鹿なことはしなくていいです。
あ~人間って便利に生きれるんだ~とお茶でもすすって休憩するのが正しいIT化です(笑)。
編集後記
昔は公務員っていいなと思っていた時期もありました。
が、役所に行ってみて、あの中で定年まで過ごす人生なんてもう考えられないと思ってしまった自分がいました。