税理士はネット営業に特化してやっていけるか

ネットに特化した営業手法は危険

税理士資格をとって、拡大路線をしたくないとなると

こじんまり経営することになります。

税理士事務所の95%くらいが5人以下のところですので

それは特別なことではありません。問題は、そのやり方です。

従来通りの税理士のやり方、パートさんを雇って事務所を構えて

人脈営業で増やしていく場合、そこまで苦労しないでしょう。

たったひとりでやることにした場合、ネット営業のみに依存すると

全く顧問先がとれない危険性が高いです。

税理士ひとりで全部やるとなると、どうしても単価を高く

せざるを得ません。これは、無資格の従業員を安く使うことが

できないからです。こうして、相場より高めの単価の料金表を

用意することになります。

ホームページやブログでの集客は思ったほどこない

ホームページを作って2年ほどになりますが、それを見て電話してくれた人は

それほど多くありません。というかそれだけだと全然営業になりません。

同窓の友人がHPを見て連絡をくれましたが、肝心の料金表をみてくれておらず、

先方の希望する料金での折り合いがつかず破談になりました。

ブログもさほどお客になるような人は見てくれていません。

おそらく、読者は暇な税理士と受験生と数少ない知り合いが

ほとんどのような気がします。

こうなると新規の人にブログをみて人柄を知って興味を

持ってもらって連絡されるのを期待することはほとんどできなくなります。

私が毎日更新をせず、コラム形式にしたのはこれが原因です。

書いてて、あっ、これ新規の人読んでないなと察知しました。

来るのは営業電話や営業メールばかりです。

新しく開業した社長はつてか、税理士紹介会社に登録してしまう

新規で事業を立ち上げた時、人は人脈をたよってつてで税理士を探します。

ほとんどの社長がこれで決めます。

それがない場合や、しがらみが嫌いな場合は、そういうのが一切ない

税理士顧問先紹介会社(社長にとっては税理士紹介会社)に頼ります。

そうなると、個人の税理士事務所を検索して選ぶってことはまずないんです。

たとえ税理士のHPを2、3検索して当たったところで、それがどういう

事務所かもわからず、料金見て高って思ったら即却下されます。

それでなくても会社立ち上げた当初は入用で税理士に大金かけられません。

こうなると、単価を高くしているひとりの税理士は見向きもされません。

ブログでのアフェリエイト、有料記事の販売による副収入はどうか

ではせめて、ネットでやるからには、広告収入があればいいだろうと思うことでしょう。

これについても、ほとんど入ってきません。もう、話にならないのです。

ただ、noteで有料記事を販売したり、アマゾンのkindle本を作って売ると、

内容によってはかなり売れることがあります。これでホームページの

維持費はまかなえます。でも所詮その程度です。

何十万も入ってくることはまずありません。

ネット営業に特化してまた勤務に逆戻りした税理士をみかける

これが一番怖いことだと思いますが、営業をやったことがない税理士が

開業して安易にネット営業でなんとかなるだろうとホームページ、

ブログに特化するとたいてい大失敗します。

勤務経験が豊富で実力もある税理士が以前この方法で独立して2年もたたず

まともなお客がつかめずにまた勤務に戻ったのを見たことがあります。

最初からつてや紹介や税理士顧問先紹介会社を嫌って、自己流で

自分にとっての理想のお客さんを捕まえようとするのは

ムシが良すぎるのです。

それができれば誰も苦労しないし、誰でも経営できることになります。

税理士は経営に関してはド素人、経営はそこまで甘くないです。

先に独立した税理士から言われた厳しい試練

営業が嫌い、苦手、やったことない人はまず、ネットでなんとかなると

安易な考え、言葉につられないようにしましょう。

先に独立した税理士と飲んでて以前いわれたことがあります。

「〇〇くん、その辺の道を歩いている人から1万円借りてこれるかい?

できるんだったら独立できるよ」

言われた時はすでに飛び込み営業の経験があったので、

「借りれるかどうかわからないけど、やる度胸はありますよ。

なんだったら1万より多く借りてきてもいいですか?」

と答え、おまえなら大丈夫だと言われました。

これが正解の答えです。できません、なら独立向いてないのです。

その人が以前同じ質問を税理士有資格者にしたところ、

できないと言われ、「おまえに独立は無理だよ」と言ったそうです。

これくらいの難度だと思ってください。

厳しいですが飛び込み営業で税理士の客を捕まえた経験がない

くらいだと独立なんてしないほうがいいです。

失敗が目に見えています。

まとめ

小規模、ひとりでの税理士を開業する方向性は間違ってはいません。

ただ、そのやり方には注意がいるのです。

最初から営業できません、しません、顧問先紹介会社はうさん臭くて

手数料もバカ高いし信用できないので使いません。

それじゃあ、いったいどうやって最初のお客さん捕まえるんですか?

ネット営業で構えてても、待てど暮らせどお客さんはきませんよ。

結局、最初は先輩税理士の下請けや、つてや紹介を駆使して

やるしかないのです。これは誰でもそうだと思います。

紹介会社に頼るのもありです。それで食えればいいんですから。

そういうことをちゃんと言ってる税理士を見たことがありません。

これはみんな見栄などがあるから自分の失敗を言わないからだと

思います。ホントはネットでまるで集客できてないのに

今までかけた時間とお金、プライドが邪魔して言えないし

言わない。税理士あるあるです。

自力で顧客を開拓しながらネット営業を併用して

やっていくのが効果があると思います。

ちゃんと独立して食えるようにホントの方法をブログで

伝えてあげるほうが親切です。

MS-Japan

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