税理士が早稲田大学会計大学院を受験した経験談

税理士受験生時代に会計大学院を受けてみた

会計大学院は公認会計士の養成学校であり、卒業すると短答式試験の3科目が免除されます。

私が受験した早稲田大学大学院会計研究科は2005年に

第一期生として開設された新設の研究科です。

その時、慶応大学が会計大学院を作らなかったので都内の会計士受験生が全員

早稲田に集まってきました。

なぜ受験したのか

当時京都市内で税理士受験生をしていて、ネットのニュースで会計研究科開設を

知ります。税理士資格は取れるだろうという楽観的な観測の中、

将来的に会計士試験も受験したいと思い立ち、その布石を打つためでした。

早稲田大学ならネームバリューもあるし、前から行きたかったところだと

思ってすぐに受験をきめます。学費2年で360万、結構な出費です。

受験科目がやってない科目だった

しかし、受験科目が1次試験が財務会計(90分)、管理会計(90分)

+2次は面接とあり、このうち管理会計は手つかずの状態でした。

税理士受験生は管理会計は受験範囲に入ってないため何もしていません。

受験までの間に2か月くらいしかなかったこともあって、

管理会計は前年に合格した簿記2級の

管理会計のテキストを引っ張り出してきて対策をすることにします。

まるでミッドウェー海戦に間に合わせるために応急処置をしたアメリカ軍の

空母ヨークタウン状態です、突貫工事をしながら戦場に急行します。

過去問がない!

その対策をしようにも、できたばかりの研究科(1期生募集)なので過去問がないのです。

財務会計に関しては、当時税理士試験の財務諸表論を受かったばかりで簿記論の

対策もしていたので自信がありました。

会計士特有の連結会計の複雑なところが出たら基礎だけ埋めて

ほかは捨てると決めてました。

それ以外は財務諸表論の理論暗記のしなおしをしました。

9割は受験範囲はかぶっています、なのでここでとっていく攻めの姿勢です。

管理会計については簿記2級レベルのものを完璧にし、それ以上の問題が出たら捨てる

ことにして、守りに徹しようとする作戦を立てます。

本番はわりと基本的な問題が出る

財務会計と管理会計ともに本番は割と基本的な問題が出ました。

ただ、問題の導入部分の条件が細かく指定されており、小数点第三位切り上げなど

この部分がきっちりとできないと正解にならないようでした。

そしてここで幸運が訪れます。財務会計に専門学校の教科書でやって対策の

ため暗記したところがそのまま出てびっくりしました。

管理会計も作戦通りできました。

面接で突如予想外のことが起こる

そして1次が通って後日2次面接に進みます。

とここで予想外のことが起こります。

途中までは「税理士試験、あと残り1科目ですか、順調にいってますね」

と面接官からお褒めの言葉をもらって、これは良い感触と思っていたら

いきなり紙を渡され、

「3分間与えますからこの2題のうち1題を選んで読んでください、

その後こちらから質問をするので答えてください。」

と謎の試験に突入したのです。

見ると財務会計、管理会計の5行ぐらいの文章問題があります。

面接で、ペーパー問題を読まされその場でその内容について答えることは

全く想定してなかったので相当動揺しました。

迷わず財務会計を選ぶも手薄な連結会計の問題で終わったと思いました。

読んでも全く頭に入ってきません。

しかし、その後の質問には税理士試験で習った知識を

駆使してなんとか答えます。

まとめ

結果的に競争率3倍程度で受かったのですが、貴重な経験でした。

そして、進学できたことも税理士試験とは関係ありませんでしたが貴重なものでした。

この時の受験戦略、やってない科目でもなんとか対策をし、基本的論点を

落とさないようにすることはその後につながるものでした。

前年に簿記2級を念のためとっていたのが大きかったです。

あれがなかったら管理会計の試験対策は無理でした。

その時は簿記検定が欲しくてとったのが、後々役に立つとは思ってなかったのです。

一度でも勉強はしておくと、その後記憶を呼び起こし再開することは難しくありません。

その意味では無駄な勉強はないと思ってなんでも挑戦できるものは

挑戦しておくのが良いと思います。

この時に得られた一番大きなものは学歴ではなく、未知への挑戦のノウハウ

でした。自分が不利な状態からでもなんとか立ち向かう精神、これが培われました。

編集後記

最近は自分の過去の経験談からも記事を書くようにしています。

他の人は経験していない、書けない内容を特に書いています。

<メニュー>

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました