なぜ少林寺拳法はプロ化できなかったのか

少林寺拳法にプロはいない

高校生の時に少林寺拳法部に入部していました。

当時ジャッキー・チェンがものすごく流行っていて

自分の中学校にそういう部があるのを知っていました。

が、あからさまに拳法してると人に言うのも恥ずかしかったので高校から入りました。

少林寺拳法の歴史とは

少林寺拳法とは中国、清の時代の1900年の義和団事件にさかのぼります。

そこで武術に優れた達人達が外人排斥を訴えて敗れ中国各地の在野にいました。

そこへ日本から来た軍人の宋道臣(少林寺拳法の創始者)に拳法を伝授したのです。

宋道臣が教えを乞いにいくと、そういう若者がいなかったため、

歓迎して進んで拳法を伝授してくれたといいます。

少林寺拳法を卒業した理由

乱取りといって自由組手があり、顔面への攻撃は寸止めがルールでした。

ある時、対戦相手の突きがよけきれず手元でグーンと伸びてきて顔面直撃しました。

不意の出来事ですが相手が気を利かせて掌底といってグーで殴らなかったため

骨折を免れました。でも鼻血は吹き出しました。涙も出ました。

「み、みえなかった、全っ然、みえなかった…」

この時、まず助かったと思ったのと、自分が逆にけがをさせる可能性もあると

悟りました。よく見ると先生も鼻を過去に負傷したなど皆あちこち怪我をしています。

強さを求めてやっていましたが、けがをする前に辞めることにしました。

日本の少林寺拳法がプロになれなかった理由

現在では学校法人や宗教法人、財団法人として残る少林寺拳法ですが、

K-1のような興行をしなかったこと、映画産業などに進出しなかったことで

プロへの道は絶たれました。

こういった格闘技系は実際に興行をして観客を呼び込むことや

アクション映画にしてスターを誕生させないとプロを輩出できないのです。

格闘技の興行に全く参加していないので少林寺拳法がどれくらい強いかは

誰もしりません。

中国(香港)のカンフー映画は世界的に大ヒットしている

映画の「少林寺三十六房」は誰でも知っている大ヒット作ですが

日本ではそのような映画は皆無です。(自伝映画はあります)

個人的にはカンフー映画ブームの時に、日本でも少林寺関係の映画に

乗り出していれば、それなりにスター俳優は生まれたんじゃないかって思います。

ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポーなど、

京劇や中国武術を子供のころに学んでそれを映画の見世物にして大成功しました。

日本にもカンフー映画ブームがきて、実際の興行系の格闘ブームが1990年代に

起きたのにも関わらず波に乗れなかったのは少しもったいないような気もしています。

まとめ

このようにプロ化を逃した少林寺拳法ですが、高校、大学などの部活では

各地で見られ実際にやってみると楽しさも味わえます。

オリンピックの競技に採用されるような気配も全くありませんが

プロとして儲けようという気がなければ、自己啓発の一種としてはお勧めでしょう。

少林寺拳法は特定の宗教に加入義務などは一切ないため、気軽にできます。

空手と並ぶアマチュア格闘技として有名な少林寺拳法ですが、

実は商業的にも成功するチャンスはあったのかもしれません。

編集後記

今日は地域猫のお世話を一緒にしていた人と数カ月ぶりに会えました。

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